プイジラ
プイジラは、新生代 新第三紀 中新世前期(2303万年前~1597万年前)のカナダにすんでいた絶滅哺乳類です。
食肉目の仲間のうち、鰭脚類(アシカ科、アザラシ科、セイウチ科、†デスマトフォカ科)の祖先に近縁の動物です。
プイジラ
学名:Puijila darwini(プイジラ・ダーウィニ)
分類:哺乳網 食肉目 イヌ型亜目 科不明
時代:新生代 新第三紀 中新世前期
体長:1m
発掘地:カナダ 北極海周辺の淡水域
学名の意味:現地の言葉で「アザラシ」
鰭脚類の祖先の親戚
「プイジラ」は2009年に命名された食肉目の仲間で、鰭脚類(ききゃくるい:アシカ科、アザラシ科、セイウチ科、†デスマトフォカ科)の祖先に近縁の動物です。
新第三紀 中新世前期(2303万年前~1597万年前)のカナダにすんでいました。
プイジラはイタチ科の仲間によく似た特長があり、カワウソのように半水生の動物だったようで、淡水域の地層から見つかっています。
鰭脚類の祖先も淡水域にすみ、のちに海水域へ進出したと考えられています。
鰭脚類の祖先ではないよ
プイジラは鰭脚類の祖先でしょ!と思っちゃいますが、プイジラとほぼ同じ時代には、すでにヒレ足を持つ鰭脚類の仲間がいたので、プイジラは鰭脚類の祖先ではありません。
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エナリアルクトス、アザラシやアシカのご先祖様
プイジラは鰭脚類の祖先とは親戚ですが、ヒレ足を持つ方向へ進化した鰭脚類とは別系統の動物、ということになります。
プイジラが発見されるまでは、鰭脚類はクマ科の仲間に近縁のアンフィキオン科から進化したと考えられていましたが、「プイジラ」が発見されたことにより、クマ科よりはイタチ科に近いグループから進化したことが分かりました。
プイジラ、見た目もイタチの仲間によく似ていたようです。
フェレ・・、いやプイジラです。