古生代 オルドビス紀はどんな時代?
古生代の2番目に古い時代、約4億8540万年前~約4億4340万年前がオルドビス紀です。
オルドビス紀という名前の由来は、この地層が調査されたイギリスのウェールズ地方に住んでいた「オルドバイス族」にちなんで、オルドビス紀と呼ばれます。
オルドビス紀の大陸配置とオルドビス紀の生物
オルドビス紀の大陸配置とオルドビス紀の生物を描いてみました。
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参照:ポプラディア図鑑 WONDA大昔の生きもの
カンブリア紀に引き続き、多くの大陸は南半球にありました。
南極には氷河がありましたが、冷たい水が回流することがない大陸配置だったので温暖でした。
陸には植物はなく荒涼としていましたが、海の中にはウミユリ、ウニ、ヒトデなどの仲間(棘皮動物:きょくひどうぶつ)、オウムガイや貝の仲間(軟体動物:なんたいどうぶつ)、三葉虫、ウミサソリ、カブトガニなどの節足動物が繁栄していました。
ウミユリの化石。茎があって花があって、見た目は植物のようですが動物です。
花のように見える部分は触手。触手でプランクトンなどを捕まえて食べます。
オルドビス紀の魚、アランダスピス・プリオノトレピス(Arandaspis prionotolepis)
この時代の魚には胸ビレがなく、泳ぎはうまくなかったようです。
アゴも無かったので、水底を這って小動物や有機物を口に入れていたようです。
オルドビス紀に多様化したのが、オウムガイの仲間です。
オウムガイは、カンブリア紀に現れオルドビス紀に多様化した生物で、古生代のうちにほとんどが絶滅しましたが、現在も生き残っています。
のとじま水族館のオウムガイ。夜行性なので昼間は寝てます。
イジけてるんじゃないの。寝てるの。
オウムガイとアンモナイトは親戚で、イカやタコに近い仲間です。
オウムガイのほうがアンモナイトよりも起源が古く、オウムガイの一派から古生代シルル紀に現れたのがアンモナイト。
アンモナイトの一派から現れたのがイカやタコなのです。
オルドビス紀の終わり
オルドビス紀末、古生代初の大規模な大量絶滅が発生します。「オルドビス紀末の大量絶滅」と呼ばれます。
オルドビス紀末の大量絶滅では生物の約50%(属)が絶滅(科単位では12%)した、とされています。
サンゴ、三葉虫、腕足動物、海綿など、暖かい海にすむ生物が激減しています。
オルドビス紀末の大量絶滅の原因は分かっていませんが、オルドビス紀初期には回流する事がなかった南極の氷河周辺の冷たい水が、大陸移動によって回流するようになったため、急激に寒冷化したのが原因ではないか、という説があります。
古生代 オルドビス紀の次の時代は、古生代 シルル紀です。