シファクティヌス
シファクティヌスは、白亜紀後期の海にすんでいた大型魚類です。
獲物を丸呑みしていたようで、体長4mのシファクティヌスが体長2mの魚を飲み込んだ状態の化石が見つかっています。
シファクティヌス
学名:Xiphactinus sp.(シファクティヌスの一種)
分類:硬骨魚綱 条鰭亜綱 アロワナ上目 イクチオデクテス形目
時代:中生代 白亜紀後期
体長:6m
発掘地:アメリカ カンザス州
学名の意味:剣のうろこ
白亜紀のお魚さんは怖い顔
シファクティヌスは白亜紀後期の海にいた魚です。アーケロンやモササウルスがすんでいた内陸にあった浅い海、西部内陸海道(ウエスタン・インテリア・シーウェイ)にすんでいました。
大きいものでは体長6m、現生のシャチくらいの大きさです。
シファクティヌスに限らず、魚類の化石は、片身、切り身、お頭などが岩石に埋まったレリーフ状態で発見されるのが普通。
魚の化石。片身のレリーフ状。
このシファクティヌスの化石は、レリーフ状態ではなく立体的な状態に復元可能なとっても珍しいものです。
うーん、小骨が多いし、ヒレは尖ってるし。煮ても焼いてもノドに引っかかりそう。
白身だったのか赤身だったのかはわかっていませんが、ヒレや尾の形からマグロのように高速で泳ぐことができたのではないか、と考えられています。
シファクティヌスの顔。
大きな口には尖った歯があり、獲物を逃さないようになっています。とっても物騒な魚です。
現在に生きていたら、アクアリストの憧れの怪魚になりそうです。
で、飼い切れなくて多摩川なんかで発見されて大騒ぎになりそう・・。
見た目も大きさも無敵な感じですが、シファクティヌスと同じ時代の海にはもっと恐ろしい動物がいたりする。
海の爬虫類モササウルスの一種、ティロサウルス。体長14m。
西部内陸海道(ウエスタン・インテリア・シーウェイ)は、体長10mを超えるモササウルス類の天下でした。