恐竜・獣脚亜目 中生代の生物

ズオロン/Zuolong

ズオロンは、後期ジュラ紀の中国にすんでいた獣脚類です。

2010年に発表された新属新種で、コエルロサウルス類としてはもっとも原始的な仲間とされています。


ズオロン
学名:Zuolong salleei(ズオロン・サリーアイ)
分類:爬虫綱 双弓亜綱 主竜形下綱 恐竜上目 竜盤目 獣脚亜目 科不明
時代:中生代 後期ジュラ紀
体長:約3m
発掘地:中国 新疆ウイグル自治区
学名の意味:左(ズオ:人名)の竜

学名の由来は左さん

ズオロンは、中生代 ジュラ紀後期の初めごろ(オックスフォーディアン:約1億6350万年前~約1億5730万年前)の獣脚類です。

学名の由来は、清朝末期の大臣「左(ズオ)宗棠(ゾンタン)(1812~1885)」から。(日本語読みでは「さ そうとう」)

見つかっている化石は30cm程度の頭骨や歯、前肢や後肢などの一部ですが、頭骨にはコエルロサウルス類にしかみられない特徴が残っており、生きていた時代的に最も原始的なコエルロサウルス類とされています。

イチイチ君
イチイチ君
福井県立恐竜博物館の資料によると、ズオロンの頭骨には、「上顎骨の後ろ斜め上に伸びる突起が徐々に細くなる」というコエルロサウルス類にしか見られない特徴があるそうです。

また恐竜類では珍しく、大腿骨頭(だいたいこっとう:大腿骨にある、骨盤のソケットにはまる部分)が少し頭方面に向いているという原始的な特徴を持っています。

推定体長3mですが、成長途中の個体であるため、成長するともっと大きくなった可能性があります。

体長3m、推定体重20~40kg、とするとヒトと比べるとこれくらい。

ズオロンの分類

ズオロンの分類はここらへん。コエルロサウルス類の根っこの方の系統だと考えられています。

コエルロサウルス類は、ズオロンが現れたジュラ紀後期頃から短期間にたくさん枝分かれして繁栄したのでしょう。

また、わりと原始的なコエルロサウルス類とされているティラノサウルス科やコンプソグナトゥス科では、化石に羽毛の痕跡が残っている種類が見つかっているため、ズオロンにも羽毛があった可能性があります。

原始的なコエルロサウルス類では、羽軸から枝分かれした複雑な鳥の羽ではなく、毛のような羽毛や枝分かれの少ない単純な羽毛だったと考えられています。


広告