エリオプス
エリオプスは古生代 石炭紀後期~ペルム紀前期の北アメリカにすんでいた両生類です。
両生類の中の絶滅グループ「分椎目(ぶんついもく)」の仲間です。
エリオプス
学名:Eryops megacephalus(エリオプス・メガケファルス)
分類:両生綱 迷歯亜綱 分椎目 エリオプス科
時代:古生代 ペルム紀前期
体長:2m
発掘地:アメリカ テキサス州
学名の意味:引き伸ばされた顔
これでも両生類
エリオプスは古生代 石炭紀後期~ペルム紀前期(約2億9829万年前)の北アメリカにすんでいた両生類です。
体長約2m、推定体重90kg。これでも両生類です。
学名の意味は、エリオプス=引き伸ばされた顔・メガケファルス=でかい頭。
4頭身くらいかな?。
学名の通り、ビターン!!とたたかれてビヨーンと伸ばされたようなでかい顔、頭骨だけで50cmくらい。
水生?陸生?
エリオプスは、ワニのように水陸両用だった説と、陸生だったという説があります。
頭骨は上下に平たく、左右に広く、頭骨の眼窩は顔面の上に寄っていて、水面から目を出して獲物を狙えそうな位置にあります。
鼻孔は上に向いていますが、左右の鼻孔は離れぎみです。
エリオプスの指。四肢は体を持ち上げて陸でも歩けそうなガッシリ感で、前肢後肢とも5本指です。
腕は体から横に張り出しているものの、指は前を向いています。
アゴには円錐形の単純な歯がたくさん生えています。大型昆虫や魚などを食べていたのかもしれません。
最初の上陸から5000万年
両生類は、古生代 デボン紀後期に肉鰭類(にくきるい:シーラカンスなど)やハイギョの仲間から枝分かれして、初めて陸上へ進出した四肢動物です。
エリオプスは、最初に上陸したとされる両生類よりも約5000~6000万年くらい後の両生類です。
エリオプスに魚のようなウロコがあったのか、カエルのようなツルンとした皮膚だったのか、わかっていません。
なおエリオプスの生きていた時代には、まだカエル(両生網 無尾目)はいません。
カエルが現れるのはエリオプスよりも約5000万年も後の中生代 三畳紀です。