古生代

古生代デボン紀、魚類が脊椎動物の頂点に立つ

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古生代 デボン紀はどんな時代?

古生代の4番目に古い時代、約4億1920万年前~約3億5890万年前の約6030万年間がデボン紀です。

デボン紀の名前の由来は、イギリス南部のデボン州にデボン紀の地層があるので、デボン紀と呼ばれます。

デボン紀は、別名「魚の時代」とも呼ばれ、強力なアゴを持つようになった魚類が脊椎動物として始めて生態系の頂点に立ちました。

デボン紀後期には、4本足を持つ脊椎動物『両生類(りょうせいるい)』が現れます。

デボン紀の大陸配置とデボン紀の生物

デボン紀の大陸配置とデボン紀の生物です。

クリックすると拡大します。


参照:ポプラディア図鑑 WONDA大昔の生きもの

デボン紀はシルル紀に引き続き温暖で、内陸まで海が入り込むほど海水面が高く(海が広がった)なった時代です。

多様化した魚類

福井県立恐竜博物館のデボン紀前期の陸地のジオラマです。

陸地には、シルル紀に上陸した植物を追いかけるように節足動物や昆虫が上陸していましたが、脊椎動物はまだ上陸していませんでした。

管理人
脊椎動物が上陸するのはデボン紀後半です。

水中では、板皮魚類(ばんぴぎょるい:かっちゅう魚)、棘魚類(きょくぎょるい;トゲを持つ魚)、軟骨魚類(なんこつぎょ:サメ、エイの仲間)、肉鰭類(にくきるい:肺魚、シーラカンスなど)が現れました。

強力なアゴを持つようになった魚類は脊椎動物として始めて生態系の頂点に立ちます。

デボン紀を代表する魚、板皮魚類ダンクルオステウス(ディニクチス)。体長6m。

ダンクルオステウスは、見たまんま捕食性の肉食魚です。
ごっついアゴに並んでいるギロチンみたいな歯は、じつは歯ではなくて歯の役割をするために変化したアゴの骨です。

ダンクルオステウスと同じ板皮魚類(ばんぴぎょるい)というグループの魚。コッコステウス。体長30cm。

コッコステウスも捕食性の肉食魚だったようです。
 
 

無顎類(むがくるい)ドレパナスピス科 ドレパナスピス・ゲムエンデンシス(Drepanaspis gemuendensis)
ドレパナスピスは海にすんでいた装甲を持つ魚で、装甲はあるのにアゴを持っていませんでした。アゴのない魚はやがて衰退していきます。

無顎類ボトゥリオレピス。淡水域にすんでいたアゴのない魚、体長30cm。

デボン紀を代表するサメ、軟骨魚類(なんこつぎょるい)クラドセラケ・ファイレリ。体長2m。

おなか側をこっちに向けてあお向け状態で化石になっているので、アゴのラインがよく見えます。

デボン紀のサメは現生のサメとよく似た姿でしたが、アゴが口先にあるのが特徴です。

また、頭や背びれにトゲを持って武装している種類が多いので、捕食されることが多かったのでしょう。

こちらは淡水域にすんでいたサメ。軟骨魚類クセナカンサス。体長1m。

後頭部に長いトゲを持つのが特徴です。食われたくなかったのでしょう。

上陸した魚類から両生類が進化

デボン紀後期、シルル紀に初上陸していたコケやシダの仲間が陸地を覆い、高さ数10mを超すシダ植物が森林をつくるようになりました。

淡水域にすむシーラカンスや肺魚のような肉質のヒレを持つ魚類(肉鰭類:にくきるい)から、脊椎動物で初めて4本足を持つ生物「両生類(りょうせいるい)」が現れました。

管理人
両生類、爬虫類、単弓類、哺乳類、鳥類は、4本足を持つ生物グループとして「四足動物(しそくどうぶつ)」という大きな分類グループに分類されています。

デボン紀、2種類の両生類が歩いた足跡の化石。

なぜヒレを持つ魚が4本足を持つようになったのか諸説ありますが、この時代に森林を作っていたシダ植物が原因ではないか、という説を紹介します。

デボン紀の巨大なシダ植物が、枝ごと葉をボトボト落としていたため、淡水域にすむ魚たちは堆積する枝付きの葉を掻き分けて泳がなければならず、ヒレの中に丈夫な骨をつくったのではないか、という説です。

現在では川や池に落ちた植物はすぐに腐って分解されてしまいますが、デボン紀には生物を分解するサイクルが現在ほど強固ではなかったため、どんどん堆積し、泳ぐことすらできないほどだったとか・・。

淡水域にいた魚、ユーステノプテロン・フォルディ。体長1.5m。
ユーステノプテロンは魚ですが、胸ビレの中に陸上動物と同じ腕の骨があります。

両生類のアカントステガ・グンナリ。体長60cm。前後とも指の数は8本でした。

福井県立恐竜博物館のデボン紀後期のジオラマです。真ん中の生物は両生類のイクチオステガ。

イクチオステガは体長1m。シッポに尾ひれがあったので水陸両生だったようです。後肢の指は7本、前肢は見つかっていませんが指は5本以上あったと推測されています。

デボン紀の終焉

デボン紀末、「デボン紀末の大量絶滅」により、生物の約14%(属)が絶滅(科単位では14%)した、とされています。

ダンクルオステウスなどの板皮魚類、三葉虫、サンゴ、筆石、海綿などが激減しました。

デボン紀末の大量絶滅の原因はわかっていません。

酸素濃度が高くなり森林火災が多発したため、とか、当時まだ腐敗菌の活動が活発ではなかったにもかかわらず、シダの大森林が大量の枝葉を落としたため、浅瀬にすむ生物のすみかが無くなったから、などという説があります。

古生代 デボン紀の次の時代は、古生代 石炭紀です。

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