レペノマムス
レペノマムスは、中生代 白亜紀前期の中国とアメリカにすんでいた絶滅哺乳類です。
中国のレペノマムスは、恐竜プシッタコサウルスの幼体を食べていたことがわかっています。
レペノマムス
学名:Repenomamus sp.(レペノマムスの一種)
分類:哺乳網 三錐歯目 レペノマムス科
時代:中生代 白亜紀前期
体長:40~80cm
発掘地:中国、アメリカ
学名の意味:爬虫類に似た哺乳類
中生代の大型哺乳類
レペノマムスは、中生代 白亜紀前期のアジアとアメリカにすんでいた絶滅哺乳類です。
大きさには差があり、中国の種類はネコぐらい、アメリカの種類はキツネほどの大きさです。
中生代の哺乳類としてはかなり大型です。
中国で見つかった小型種は肉食性の捕食動物だったらしく、胃のあたりから恐竜プシッタコサウルスの幼体の化石が発見され、哺乳類が恐竜を捕食していたことが分かりました。
プシッタコサウルスは角竜類(トリケラトプスやプロトケラトプスなど)の原始的な仲間です。
恐竜プシッタコサウルス。
レペノマムスが生きていた幼体を襲って食べたのか、落ちていた死体を拾って食べたのかは不明。
プシッタコサウルスには硬いクチバシや尾に羽毛があるのですが、レペノマムスはゴックンと丸呑みしたようで、現生の捕食性哺乳類のように、食べる前に羽をむしったり、頭を外したりという調理はしなかったようです。
日本の西表島にすむ原始的なヤマネコ、イリオモテヤマネコも、ニワトリの羽根をむしらずに食べるらしいので、レペノマムスもそこらへんは原始的な動物なのかもしれません。